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2023年09月01日

ブログストーリー|戚 羽豪:成功への旅路は続いている

戚 羽豪

「周りの人達が何と言おうと、ただひたすらに写真を撮り続け、

自分が進みたい方向に突き進んでいました。。。」

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✨経歴と写真を始めたきっかけ

私は、中国出身で、写真に興味を持ったのは、78歳くらいの頃です。コダックのコンパクトフィルムカメラを使って、撮影していましたが、当時はまだフィルム現像が必要だということを知らず、フィルムを開けて写真が見えないことを不思議に思っていた記憶があります。

本格的に写真を始めたのは、高校生のときです。写真館でのインターンシップでアシスタントを務めて、学校新聞のために写真をたくさん撮りました。他にも「ガラス乾板」や「湿板」、卵を使ったプリントなど、古い写真の技法も勉強しました。これらの知識は、私が生業としていく上で、今でも非常に役立っています。2015年に来日、多摩美術大学グラフィックデザイン学科に入学し、同大学院では、写真研究室でグラフィックデザインを専攻しました。人生の中で最も楽しかった時期で、何も分からないけど何でもやってみたい、という意欲にあふれていました。周りの人達が何と言おうと、ただひたすらに写真を撮り続け、自分が進みたい方向に突き進んでいました。そして20208月に「株式会社スパーキングアートスタジオ」という会社を設立し、現在は、フォトグラファー兼経営者として、日本を拠点に活動しています。


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日本画複写

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/500 秒

絞り:f/10


🏨株式会社スパーキングアートスタジオ

主なお客様は、印刷やフィルム現像などを依頼される学生、そして展示会等で写真やコレクションを展示されたい方々です。アーティストの複製画やプリント、水彩画、日本画などの複写の依頼も増えています。海外のフォトグラファーが利用しに来られたこともあり、中国からの作品を複写するプロジェクトの依頼もありました。


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日本画複写

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/500 秒

絞り:f/10


最近では撮影した作品にNFTを付けてオンラインで販売するサービスも始めましたし、ファッション撮影、商品撮影なども行っています。複写業務以外にも、最近では弊社での撮影業務も徐々に増えてきました。最初は学生さんのディマンドを主なターゲットにしており、現在では学生さんだけでなくコマーシャル撮影の仕事も多く受けるようになりました。

商業撮影では、商品のスチール写真やモデル撮影などを行っています。例えば、今年は一連のシューズのコマーシャル写真を撮影しました。高品質なPhase One システムのおかげで、私たちはさまざまな商業撮影の要求に余裕を持って対応することができ、自身とお客様の高い要求に応え、最終的な写真もお客様に好評を得ています。

多くのお客様、中国の企業や日本の企業を含め、弊社が高画質な撮影機材を持っているということを聞きつけて、撮影を依頼しになります。


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古版画複写

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/1000 秒

絞り:f/9


📷Phase One の知ったきっかけ

中国でPhase Oneはフォトグラファーやカメラマン、特にプロフェッショナルの間ではとても有名で憧れのカメラです。10年前、あるところからPhase Oneのプロモーションメールが届き、Phase One1億画素カメラを知りました。こんな高画素のカメラが世の中にあることを知り、所有欲が湧いていました。

2020年に複写などのアーカイブ関連のビジネスを検討し始めたときにPhase Oneのシステムを思い出し、販売店のライトアップとPhase One JapanからXF IQ4 150MPカメラシステムを借りてテストしました。実際にテストして画像を確認するまでは、小さくて安い中判カメラで十分ではないかとも思いましたが、テストの結果、Phase Oneが市場で一番優れていたので、購入を決意しました。


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古版画複写

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/1000 秒

絞り:f/9


💓Phase One の気に入っているところ、優れているところ

Phase Oneカメラはフルフレーム645中判カメラで、他社の中判とされるデジタルカメラよりもはるかに大きく重いですが、まったく問題ありません。以前、北海道で1週間ほど撮影したときも、XFカメラ1台を持ち歩きながら撮影していましたが、バランスもよく、持っていて心地よいと感じさせてくれます。画質もさることながら、Phase One XFカメラの気に入っている点です。


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セラミックスの撮影

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/500 秒

絞り:f/32


私は大判カメラで撮影していた経験もあり、大判カメラ、中判カメラ、35mmカメラで撮影した時の感覚や画質の違いはよく理解しています。しかし、デジタルカメラになるとどれもほとんど同じように見えます。なぜどれも同じような画質なんだろうと、ずっと疑問に思ってきましたが、Phase One XFで撮った写真は、大判カメラで撮影したような感覚で、4x5カメラの撮影とほとんど同じです。つまり、Phase One XF中判カメラは、4x5カメラと全く同じクオリティで撮影することができるのです。4x5カメラでは三脚が必須ですが、Phase Oneでは手持ちで、4x5カメラ以上のレベル、クオリティの撮影できるのです。これが、私がPhase Oneカメラを最も評価している点です。


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セラミックスの撮影

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/500 秒

絞り:f/32


⚡XFとiXGの使い分け

私の所有しているPhase One のカメラは、1億画素のiXG15000万画素のXFです。

iXGはAC電源で動作するので、IQのように電池交換の必要がなく非常に使い勝手が良いです。ボディもレンズもXF のシステムより軽くコンパクトになっていているのも良いです。複写に特化しているので平面的な撮影ではiXGが便利です。しかし、大きな作品や版画、日本画などのアーカイブでは、15000万画素が必要になるので、XFカメラを使用しています。


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ポルトガル映画複写

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/10 秒

絞り:f/8


💕Phase One の CH システムの利点

何と言ってもスピードです。ヨーロッパ、中国、日本のフィルムコレクションが大量にありますが、スキャナーでは読み込みにとても時間がかかります。しかし、Phase Oneなら一瞬で撮影できます。だいたい2人で8時間ほど100本くらいのフィルムがスキャンできます。


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スパーキングアートスタジオの Phase One CH システム


今年1月に行った写真展「Unmeasurable」では、すべてフィルムで撮影し、Phase One CHシステムでスキャンしてプリントしました。展示した作品のサイズは2.3m×1.5mで、来場者の方々から「中判や大判のフィルムで撮ったものですか?」と尋ねられました。私が「35mmフィルムです」と答えると、みなさんとても驚かれていました。

Phase One CHシステムなら、小さな35mmフィルムで撮影された作品も大判のプリントが可能です。今まで使ってきたフィルムスキャナーは、最大A1サイズまでしかプリントできませんでしたので、大きなプリントをするにはPhase Oneが必要です。


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戚様と展示した2.3m×1.5mサイズの作品


🚩「Unmeasurable」写真展の作品の撮影スタイル

波は、一瞬で消えてしまいますが、その瞬間に見えてくる部分があります。それが、人生の中で一度しかない、ある瞬間を見つけた時のように感じて、そんな作品を3年ぐらい撮り続けてきました。現像するまでは何だかわからなかったのですが、こんなにきれいで特別な作品になると驚きました。波はいつも動いていますが、その特別な瞬間を特別な感情で表現しているのです。


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「Unmeasurable」の作品:海

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/3 秒

絞り:f/8


私の撮影スタイルは、無計画で予想外なものです。自分が思い描いたものを超えた作品が撮りたいのです。ごくありふれたものを撮っているだけですが、日常とは異なった意味や表情を見つけたいと思ってこれが私の他にはない撮影スタイルで、拘っているところです。私はビジネスのための作品とアート作品は全く異なると考えています。お金を生み出すビジネスも大事ですが、これからはそれだけでなく、アート作品に対する情熱を持って仕事をするのがベストです。どちらも自分の作品であることは同じですが、クライアントにも満足してもらえる作品にしたいと考えています。

これからもこの写真展のテーマである「波」のように、安定ではなく、もっと不安定で、思考を表現するような作品を撮影していきたいです。


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「Unmeasurable」の作品:海

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/3 秒

絞り:f/8


💥写真展の反響

Unmeasurable」は、私にとって初めての個展でした。反応はとても素晴らしかったですし、お仕事のお話しもたくさんいただくことができました。印刷に関心がある方々が、私が印刷を専門にしていることを知り、私の会社を訪れてくれました。皆さん、なぜあんなに大きなサイズの作品を展示できるのかとおっしゃられます。「それは、Phase Oneのフィルムスキャンシステムだから可能になるのです」と紹介させていただいたところ、著名なフォトグラファーの方々もたくさん来てくださる様になり、弊社のサービスを利用してくださっています。これはとてもありがたく、うれしいことです。これからも、この品質でもっともっとお客さまに喜んでいただけるようにしていきたいと思っています。


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「Unmeasurable」の作品:海

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/3 秒

絞り:f/10


📷🔜 今後の活動

これからも、もっと自分の作品を撮っていきたい。また、会社も大きくしていきたい。フォトグラファーやカメラマンにとって、お金が足りなければ、素晴らしい作品を作ることはできないからです。世界で最も高報酬のフォトグラファーの一人といわれているアニー・リーボヴィッツでさえ、経済的に困難な時代があり、ローンが完済されるまでは、作品をすべて質に入れなければなりませんでした。その教訓から、写真や芸術には、お金という栄養を与え成長させることが必要なのです。もちろん、ビジネスにおいても非常に重要です。

私は、今のビジネスやアートと合わせて、もっと世界や国際的な視野を広げたいと考えています。日本に拠点を置き、世界中のカメラマンやフォトグラファーと一緒に仕事をしたいと考えています。


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「Unmeasurable」の作品:海

カメラ:Phase One IQ4 150MP

レンズ:Schneider Kreuznach Macro LS 120mm f/4.0

シャッタースピード:1/3 秒

絞り:f/8


posted by Phase One at 09:30| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする